Column コラム

むし歯がないのになぜ歯はしみるの?象牙質知覚過敏症について

知覚過敏とは?(Hypersensitivity: Hys)

歯がしみる。。

これは虫歯のせいではないかもしれません。虫歯ではないのにしみる方の多くは象牙質知覚過敏症(以下、知覚過敏)になっている可能性があります。

知覚過敏は、冷たい飲み物や甘いもの、冷たい空気などに触れたときに鋭い痛みを感じる状態のことを指します。これは、歯の象牙質が露出して刺激が直接神経に伝わることで起こります。多くの人が経験することのある症状で、一時的なものもあれば、長期間続くものもあります。

い~デンタルヘルス

https://www.ibmjapankenpo.jp/edental/dictionary/other06.html

知覚過敏の原因

  1. 象牙質の露出
    歯の象牙質が露出することで、歯の神経に刺激が直接伝わり、痛みを感じます。象牙質が露出する原因としては、歯茎の退縮やエナメル質の損傷などが考えられます。
  2. 歯ぎしり(はぎしり)や食いしばり
    歯ぎしりや食いしばりは、歯に過度な負担をかけ、エナメル質が摩耗して象牙質が露出する原因となります。これにより、知覚過敏が引き起こされることがあります。
  3. かみ合わせの問題
    不適切なかみ合わせは、特定の歯に過度な圧力をかけることになり、エナメル質の摩耗や象牙質の露出を引き起こします。特に、歯の先端部や根元部分が影響を受けやすく、知覚過敏の原因となります。
  4. 歯周病
    歯周病により歯茎が下がり、歯の根が露出することも象牙質の露出につながります。これは、知覚過敏の一般的な原因の一つです。
  5. 不適切な歯磨き習慣
    硬い歯ブラシや強い力でのブラッシングは、エナメル質の摩耗や歯茎の退縮を引き起こし、象牙質を露出させることがあります。これも知覚過敏を悪化させる要因となります。

知覚過敏の対策

  1. 正しい歯磨き習慣の確立
    知覚過敏を防ぐためには、柔らかい歯ブラシを使用し、軽い力で磨くことが重要です。多くのひとは強く磨くことで汚れが落とせると考えがちで、それによって歯が摩耗しているケースが多いと感じます。また、知覚過敏用の歯磨き粉を使用することで、症状の軽減が期待できます。知覚過敏用の歯磨き粉は、象牙質の露出を保護し、神経への刺激を抑える効果があります。
  2. 知覚過敏用コーティング剤の塗布
    歯科医院でのコーティング剤の使用は、エナメル質を強化し、象牙質の露出を防ぐ効果があります。定期的なフッ素塗布も、知覚過敏の予防に効果的です。
  3. マウスピースの使用
    歯ぎしりや食いしばりが原因で知覚過敏が起こっている場合、ナイトガードやマウスピースの使用が推奨されます。これにより、歯にかかる負担を軽減し、エナメル質の摩耗を防ぎます。
  1. かみ合わせの調整
    不適切なかみ合わせが原因の場合、歯科医院でのかみ合わせ調整が効果的です。専門的な診断のもと、適切な治療を行うことで、象牙質の露出や知覚過敏の症状を改善することができます。

知覚過敏を放置するとどうなる?

知覚過敏の症状を放置すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、歯の健康にも悪影響を及ぼします。食事が不快になり、歯磨きが十分に行えなくなることで、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、歯ぎしりやかみ合わせの問題が原因の場合は、歯の摩耗や破損が進行する可能性もあります。知覚過敏を感じたら、早めに歯科医院での診断と治療を受けることが大切です。

まとめ

知覚過敏は、象牙質の露出によって引き起こされる痛みであり、歯ぎしりやかみ合わせの問題、不適切な歯磨き習慣などさまざまな原因が考えられます。症状を予防・軽減するためには、適切な歯磨き習慣の確立やフッ素コーティング、マウスピースの使用、かみ合わせの調整が効果的です。トワデンタルクリニック人形町では、知覚過敏に対する治療が受けられるので、お困りの方はぜひご相談ください。

 
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