Column コラム

歯の治療でなぜ何回も通院が必要なんですか?

「歯医者に通うのは面倒」「治療が1回で終わらないのはなぜ?」と感じる方は少なくありません。しかし、歯の治療が複数回に分かれるのには、しっかりとした理由があります。 今回は、なぜ歯科治療には何度も通院が必要なのか、その理由について詳しく解説します。


むし歯治療は段階的な処置が必要

むし歯の進行度によって、治療内容は大きく異なります。

  • 初期のむし歯(C1〜C2)
     比較的浅いむし歯は、1回の治療で完了することもあります。しかし、むし歯が神経(歯髄)に近い場合、神経の保護のために薬剤を入れて経過観察する必要があります。
  • 神経まで進行したむし歯(C3)
     歯の神経まで細菌が感染している場合、根管治療(こんかんちりょう) が必要です。感染した神経を取り除き、根の内部を消毒・殺菌して薬剤で封鎖するという複雑な工程を踏むため、3〜5回程度の通院 が必要になることが多いです。

補綴物(詰め物・被せ物)の製作期間

むし歯治療後に詰め物(インレー)被せ物(クラウン) を装着する場合、型取りから装着までに時間がかかります。

  1. 型取り・仮封
     歯の形を整えた後、精密な型取りを行います。その間、仮の詰め物で歯を保護します。
  2. 技工所での製作
     型をもとに、歯科技工士が患者さん一人ひとりに合った補綴物を製作します。この工程には1〜2週間 かかることが一般的です。
  3. 装着・調整
     完成した補綴物を装着し、噛み合わせを細かく調整して仕上げます。

根管治療は複数回の消毒が必要

根管治療は、感染した神経や細菌を取り除いた後、根の中をきれいに消毒・殺菌します。しかし、根の内部は非常に複雑な形をしているため、1回で完全に消毒しきれないことが多い です。そのため、消毒と仮詰めを繰り返し、根管内の感染が完全に除去されてから最終的な薬剤を充填します。


歯周病治療は継続的なケアが必要

歯周病治療も1回の治療で完結することはありません。

  • 歯石除去・スケーリング
     歯ぐきの上や歯周ポケット内の歯石を除去するために、数回に分けて施術する必要があります。
  • 歯周ポケットの深い部分の治療
     歯周ポケットの奥深くに感染がある場合は、ルートプレーニング(歯根の清掃)や場合によっては外科処置が必要になります。

経過観察・再評価が不可欠

歯の治療後は、治療効果を確認するために経過観察 が重要です。

  • 根管治療後の根の状態
  • 歯周病治療後の歯ぐきの改善状況
  • 補綴物の噛み合わせの確認

これらを細かくチェックすることで、再発を防ぎ、長期的な口腔の健康を維持できます。


複数の問題がある場合は順番に治療

むし歯、歯周病、噛み合わせの問題など、複数のトラブルが重なっている場合 は、症状の優先順位を考慮して、段階的に治療していきます。一度にすべての治療を行うことは難しいため、数回の通院が必要になります。


トワデンタルクリニック人形町では丁寧な説明と適切な治療計画を重視

トワデンタルクリニック人形町 では、患者さんの不安を取り除き、納得して治療を受けていただけるよう、事前に詳しい治療計画をお伝えしています。また、できる限り通院回数を減らし、患者さんの負担を軽減できるよう努めています。

「通院回数が多いのはなぜ?」と感じたら、ご自身の口腔の状態に合わせた最善の治療を行っている証拠 です。ぜひ安心して治療を続けてくださいね。


💡 まとめ

歯科治療には、複雑な工程や丁寧な処置が必要であり、1回の治療で完結しないケースが多いです。トワデンタルクリニック人形町 では、患者さんの状況に応じた治療計画を立て、できる限りスムーズに治療を進めていきます。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

 
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