インプラントは歯周病になる?
みなさまこんにちは。
トワデンタルクリニック人形町の歯科医師の戸川です。
今回は永久歯に代わる第3の歯と言われるインプラントはお口の中でずっとそのままの状態で保ち続けるのでしょうか?また悪くなったりしないのでしょうか?そのあたりをお話しします。
むし歯や歯周病などなんらかの理由で抜歯を余儀なくされる場合、第一候補となるインプラント。
インプラントは骨組織と細胞レベルで付着する、オッセオインテグレーションという現象により顎骨の中に固定されます。
インプラントの多くはチタンと呼ばれる金属材料でできているのですが、チタンは金属材料の中でも極めて生体親和性が高いためオッセオインテグレーションが起こると言われています。しかしながら、細胞の生体親和性が高いということは翻せば口腔内に常在する細菌にとっても親和性が高いということになります。
細菌からの感染を防ぐために口腔に突出する部分には特殊な処理がしてあり、インプラントの手術する際には位置関係をきちんと把握して設置しています。
この設置位置をきちんとしておかないと、インプラントがかえって細菌に感染しやすい状態になってしまうので、注意が必要です。
また、定期的にメンテナンスを行っておかないと普通のはよりも汚れがたまってしまいやすいので細菌感染によって周囲の歯茎が炎症を起こすことがあります。これは歯周病と似ていますが歯ではないので「インプラント周囲炎」と呼ばれます。
ひとたびインプラント周囲炎になってしまうと、なかなか治りづらい状態になってしまうので、定期的にケアができる方でないとインプラント治療は望ましくありません。
しっかりケアできる方であれば、インプラントは他の治療にない良いところがある良い治療ですので気になる方はぜひご相談ください。
トワデンタルクリニック人形町