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あごガクガク顎関節症(TMD)とは

マウスピース製作  / 歯科口腔外科

あごがガクガクなったり、朝起きたら口が開けづらいと思ったことはありますか?

そんなあなたは顎関節症(TMD:Temporomandibular Disorders)の可能性があります。

顎関節症とは、「下顎運動時の顎関節部の疼痛、雑音、開口障害を伴う慢性疾患の臨床診断名」

と定義されています。

すなわち、平たく言うと基質的な病気というよりこういった症状があったら顎関節症と呼ばれます。

ですので、顎関節症の方でも自覚がない人はたくさんいらっしゃいます。

一度気になってしまうとひたすら心配になってしまうと病気の一つでもあります。

顎関節症の分類

顎関節症の分類似たような顎関節症状であっても、異なる病態をしていることが多いため、顎関節症は病態ごとに分類されるようになりました。

2013年に日本顎関節学会によって原因や場所によって次の4つに顎関節症は分類されました。

顎関節症の病態分類(2013年)

 I型 咀嚼筋痛障害

 II型 顎関節痛障害

 III型 顎関節円板障害

  a – 復位性(顎を閉じた時に関節円板が元の位置に戻るもの)

  b – 非復位性(顎を閉じた時に元の位置に戻らないもの)

 IV型 変形性顎関節症

一般社団法人日本顎関節学会

よく顎関節症ではないかと訴える患者さんの中に、親知らずの痛みであることも多かったりします。親知らずが化膿したことで周囲の咀嚼筋群に炎症が波及することがあるため顎関節症様の症状を呈することがあります。

そのほか、副鼻腔炎や咽頭炎、中耳炎などでも似たような症状を訴えることがあるので鑑別診断が重要になります。

顎関節症の治療

日本顎関節学会が発表する顎関節症初期治療のガイドラインによると、自己開口訓練及びスタビリゼーション口腔内装置(マウスピース)装着を提案しています。

スタビリゼーション口腔内装置(マウスピース)
いずれも、

「保存的治療」できるだけ健康な組織を残す

「可逆的治療」治療する前の状態に戻せる

「非観血的治療」外科的治療をしない 切らない

が初期治療の原則です。

これは、米国歯科研究学会(AADR)によると顎関節症の多くは時間経過とともに改善・治癒していくことが示されており、可逆性である保存的治療を主体として行われるべきとしていることによります。

まず、お近くの歯科医院にて開口訓練とマウスピースを用いた保存的治療で3ヶ月様子をみて、改善が見られないようであれば専門的施設に受診しましょう。

トワデンタルクリニック人形町