むし歯になりにくい食べ物や食べ方はありますか?
2024.03.15
むし歯の原因となる食べ物って?
pHとステファンカーブで解説!
なぜ、ある食べ物はむし歯になりやすく、別の食べ物はなりにくいのか?
皆さん、こんにちは。今回は、むし歯になりやすい食べ物について、pHとステファンカーブというキーワードを使って、詳しく解説していきます。
ステファンカーブってなに?
ステファンカーブとは、食事をした後、口の中の酸性度がどのように変化するかを示したグラフです。
グラフの縦軸がpH(ピーエイチ)で、酸性度を表します。pHが低いほど酸性が強く、高いほどアルカリ性です。横軸が時間です。
なぜ、pHが大切なの?
私たちの歯は、pHが5.5以下になると溶け始める性質があります。この現象を「脱灰」と言います。逆に、pHが5.5以上になると、溶けた歯が修復される「再石灰化」が起こります。
むし歯になりやすい食べ物の特徴
むし歯になりやすい食べ物は、口の中を酸性にしやすい食べ物です。具体的には、以下の特徴を持つ食品が挙げられます。
- 糖分が多い食品: 甘いお菓子、清涼飲料水、果物など
- 酸性の食品: 炭酸飲料、柑橘系の果物、酢など
これらの食品を摂取すると、口の中のpHが急激に低下し、歯が溶け出す時間が長くなってしまいます。
ステファンカーブからわかること
ステファンカーブを見ると、食事の回数や種類によって、口の中のpHの変化が大きく異なることがわかります。
間食が多い場合
- 口の中が酸性状態になる時間が長くなり、歯が溶け続ける時間が長くなる。
- 再石灰化が十分に行われず、むし歯になりやすくなる。
↑間食が多い人のステファンカーブ
食事の回数が少ない場合
- 口の中が中性に戻る時間が長くなり、歯が修復される時間が長くなる。
- むし歯になりにくい。
むし歯を防ぐためには?
むし歯を防ぐためには、以下のことに注意しましょう。
- 砂糖の摂取を控える
特に、甘いお菓子や清涼飲料水の摂取は控えましょう。 - 食事の回数を減らす
間食を避け、食事は規則正しく摂りましょう。 - 歯磨きをしっかりする
食後は必ず歯磨きを行い、口の中を清潔に保ちましょう。 - フッ素を利用する
フッ素配合の歯磨き粉や洗口液を利用しましょう。フッ素は、歯を強化し、むし歯を防ぐ効果があります。
まとめ
むし歯は、食べ物の種類や食べ方によって、なりやすさが大きく変わります。
ステファンカーブを理解し、むし歯になりやすい食生活を見直すことで、健康な歯を保つことができます。