TOPへ

ブログ

こどもが歯をぶつけたことないのにぐらぐらして歯の根っこごと抜けてしまった。どうしたら良いですか?

小児歯科

乳歯が通常の脱落時期よりもだいぶ早く抜けてしまう(とてもぐらついている)ことがあります。

この時は、非常にまれな病気ですが、低ホスファターゼ症(Hypophosphatasia:通称HPP)の可能性があります。

低ホスファターゼ症について

低ホスファターゼ症は、生まれつき骨の石灰化が不十分になる遺伝性の病気です。アルカリホスファターゼという、骨を強くする上で重要な酵素がうまく働かないことが原因です。

低ホスファターゼ症の特徴

  • 骨の症状:骨がもろくなり、骨折しやすくなります。また、骨の変形や低身長、骨痛などがみられることもあります。重症な場合、呼吸困難を引き起こすこともあります。
  • その他の症状:乳歯が早く抜けたり、けいれんを起こしたりすることもあります。
  • 重症度:重症度には個人差があり、症状もさまざまです。

低ホスファターゼ症の特徴

低ホスファターゼ症の原因

遺伝子の異常によって、アルカリホスファターゼという酵素がうまく作られなかったり、働かなくなったりすることが原因です。

低ホスファターゼ症の診断

  • 血液検査:アルカリホスファターゼの量が低下しているか調べます。
  • 画像検査:X線検査やCT検査などを行い、骨の状態を調べます。

低ホスファターゼ症の治療

日々の生活で気を付けること

  • 定期的な受診:医師の指示に従い、定期的に受診しましょう。
  • 栄養バランスの取れた食事
  • 安全への配慮:転倒などによる骨折を防ぐため、安全に配慮しましょう。

その他

低ホスファターゼ症は、特定医療費助成制度の指定難病に指定されており、医療費の助成を受けることができます。

疑われる際は早めに小児科を受診しましょう。

トワデンタルクリニック人形町

〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町1-4-1内山ビル1階

03-6231-0611