歯周病を治せば糖尿病も改善する?ペリオドンタルメディシンとは
2024.03.13
はじめに
「歯周病を治せば、糖尿病も改善する」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?一見、全く異なるように思えるこれらの病気ですが、実は深い繋がりがあることが最近の研究で明らかになってきました。今回は、この驚くべき関係性について、そして「ペリオドンタルメディシン」についてご紹介します。
歯周病と糖尿病の意外な関係性
歯周病は、歯周ポケットに細菌が繁殖し、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。一方、糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足したり、働きが悪くなったりすることで、血液中の血糖値が上昇する病気です。
これら2つの病気は、一見すると全く異なるように思えますが、実は互いに悪影響を及ぼし合う関係にあることがわかっています。
歯周病が糖尿病を悪化させる
メカニズム
- 歯周病の炎症が、インスリンの働きを阻害し、血糖値を上昇させる。
- 歯周病菌が体内に侵入し、慢性的な炎症を引き起こし、糖尿病の合併症を悪化させる。
糖尿病が歯周病を悪化させる
メカニズム
- 高血糖状態が、免疫機能を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力を弱める。
- 高血糖状態が、血管を傷つけ、歯周組織の修復を遅らせる。
ペリオドンタルメディシン
とは?
ペリオドンタルメディシンとは、歯周病の治療を通して、全身の健康改善を目指す新医療分野です。歯周病の治療だけでなく、糖尿病や心血管疾患など、歯周病と関連が深い全身疾患の予防や治療にも取り組んでいます。
歯周病治療が糖尿病改善に
繋がる理由
歯周病の治療により、以下の効果が期待できます。
- 口腔内の炎症の軽減
歯周病菌を減らし、口腔内の炎症を抑えることで、全身の炎症も軽減されます。 - インスリン抵抗性の改善
インスリンの働きを阻害していた炎症が軽減されることで、インスリン抵抗性が改善され、血糖値が安定しやすくなります。 - 動脈硬化の予防
歯周病菌が引き起こす動脈硬化を予防することで、心血管疾患のリスクを低下させます。
まとめ
歯周病と糖尿病は、互いに悪影響を及ぼし合う深い関係にあることがわかりました。しかし、歯周病を適切に治療することで、糖尿病の改善にも繋がることが期待できます。ペリオドンタルメディシンは、口腔の健康だけでなく、全身の健康を維持するためのアプローチとして注目されています。
歯がよくなって全身も改善するならこれほどまで喜ばしいことはないですね!
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