犬歯は大事!八重歯との違いと役割について
犬歯は大事!
八重歯との違いと役割について
犬歯は英語で”canine”と呼ばれ、文字通り「犬(canine)の歯」を意味しています。歯並びや咬み合わせを考える際に、私たちが見落としがちなのが「犬歯」です。犬歯は前から数えて3番目に位置する尖った歯で、「糸切り歯」とも呼ばれています。この犬歯、実は非常に重要な役割を果たしているのをご存じでしょうか?この記事では、犬歯の大切さと、よく混同されがちな八重歯との違いについて詳しく説明していきます。
1.犬歯の役割とは?
犬歯はその特徴的な形状から、他の歯とは異なる重要な機能を持っています。
以下のような役割を果たしており、私たちの口腔機能の維持に欠かせない存在です。
- 鋭い先端で食べ物を噛み砕く
犬歯は尖った形をしており、食べ物を引き裂いたり噛み砕いたりする役割があります。これにより、私たちはより効率よく食事を楽しむことができます。
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噛み合わせのガイド役
犬歯は上下の噛み合わせをガイドする重要な歯です。噛む際に上下の犬歯が正しく当たることで、他の歯、特に奥歯への過剰な負担を軽減する働きがあります。
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長寿命で頑丈
犬歯は他の永久歯と比べて歯根が長く、非常に頑丈です。そのため、歯の中でも寿命が長く、最後まで残ることが多いです。
2.犬歯と八重歯の違い
犬歯は正しい位置にあると非常に重要な役割を果たしますが、歯列の不正により正しい位置に生えない場合、「八重歯」と呼ばれる状態になることがあります。八重歯とは、犬歯が他の歯に重なって生える状態のことを指します。見た目の問題や機能的な問題から、八重歯に悩む方も多いかもしれません。
- 犬歯=八重歯ではない
犬歯はあくまで歯の種類の一つであり、八重歯はその犬歯が歯列不正により正しい位置に生えないことを指します。犬歯が八重歯になっても、正しい治療を行うことで噛み合わせや歯並びを改善することができます。 - 審美的な問題
八重歯は特に日本では「かわいらしい」と見られることもありますが、歯並びや噛み合わせの観点から見ると、治療が必要なケースもあります。八重歯を放置していると、噛み合わせが悪くなり、他の歯に負担をかける可能性があるため、注意が必要です。
3.犬歯が果たす
長期的な健康への影響
犬歯は、噛み合わせのバランスを保つだけでなく、全体的な口腔の健康にも影響を与えます。特に、歯の寿命が長いことから、他の歯が失われた際に補助的な役割を果たすことが多くあります。また、正しい犬歯の位置を維持することで、噛み合わせの調和が取れ、顎関節にも負担をかけない状態が保たれます。
一見きれいに見える歯並びでもお口の機能を十分発揮していないことがあります。歯並びや歯ぎしりのことでお悩みの際はトワデンタルクリニックへご相談ください。