歯科で行う静脈内鎮静法とは?
2024.06.23
歯科で行う静脈内鎮静法とは?
静脈内鎮静法(IVS: Intravenous Sedation)は、リラックスした状態で歯科治療を受けられる鎮静法の一種です。鎮静薬を静脈に点滴で投与し、意識を保ちながらも不安や恐怖心を和らげる効果があります。
静脈内鎮静法のメリット
- 不安や恐怖心の軽減
・歯科治療に対する恐怖心が強い人でも、リラックスして治療を受けられる。 - 嘔吐反射の抑制
・口の中を触られると「オエッ」となりやすい人(嘔吐反射が強い人)にも有効。 - 間の感覚がぼやける
・治療時間が短く感じられるため、長時間の治療でも負担が少ない。 - 全身麻酔とは異なり意識がある
・呼吸は自発的に行え、声をかけられると反応できる - 血圧・心拍数の安定
・緊張による血圧上昇を抑えられ、高血圧や心疾患がある方にも適している。
どんな人に向いている?
- 歯科恐怖症の方
- 嘔吐反射が強い方
- 長時間の治療が必要な方
(インプラント・抜歯など) - 高血圧や心臓疾患がある方
(医師の許可が必要)
使用される薬剤
主に以下のような鎮静薬が使われます。
- ミダゾラム(ドルミカム)
速やかに鎮静状態になり、健忘効果がある。 - プロポフォール
効果の調整がしやすく、目覚めが早い。 - ジアゼパム(セルシン)
持続時間が長く、穏やかな作用。
薬剤の選択は、患者の状態や治療内容に応じて決められます。
静脈内鎮静法の流れ
- 事前診察・説明
・持病や服用中の薬について確認
・静脈内鎮静の適応をチェック - 点滴開始
・鎮静薬を静脈に投与
・数分でリラックスした状態に - 治療開始
・意識はあるが、眠くなりリラックス状態
・痛みは通常の局所麻酔で抑える - 治療終了・覚醒
・鎮静薬を止めると、10~30分程度で回復
・しばらく休んでから帰宅
注意点
- 当日は車の運転NG
(鎮静後、判断力が鈍るため) - 空腹で受ける必要がある
(6時間前から飲食禁止) - 治療後はできるだけ安静にする
まとめ
静脈内鎮静法は、歯科恐怖症の方や長時間の治療を受ける方に適した鎮静法です。リラックスした状態で治療を受けられ、嘔吐反射が強い方にも有効です。実施できる歯科医院は限られるため、希望する場合は静脈内鎮静に対応しているクリニックを選ぶとよいでしょう。
人形町の歯科「トワデンタルクリニック人形町」でも静脈内鎮静法に対応しています。麻酔科医の予定を合わせて行うため事前の予約が必要になります😊
※静脈内鎮静法は自由診療です※

