睡眠時無呼吸症候群用のマウスピース?保険適用には紹介状が必要!
睡眠時無呼吸症候群の治療に
マウスピース?
保険適用には紹介状が必要!
みなさん、こんにちは!今回は睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)についてお話しします。特に、治療の一つであるマウスピース(口腔内装置:OA)について詳しく解説していきます。
「いびきをかくのはよくあること」と思っていませんか?実は、大きないびきの裏には睡眠時無呼吸症候群が隠れているかもしれません。さらに、この病気を放置すると高血圧や心疾患のリスクが高まることが分かっています。
では、無呼吸症候群にはどんな治療法があるのか?マウスピースでの治療を希望するときにはどうしたらいいのか?ぜひ最後まで読んで、参考にしてくださいね!
そもそも睡眠時無呼吸症候群
とは?
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に何度も呼吸が止まる病気です。特に多いのが、**閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)**と呼ばれるタイプで、気道が塞がることで呼吸が止まってしまいます。
睡眠時無呼吸症候群の
主な症状
-
夜間の症状
- 大きないびきをかく
- 寝ている間に息が止まる
(家族に指摘されることが多い) - 夜中に何度も目が覚める
- むせる、息苦しさを感じる
- 日中の症状
- 朝起きたときに頭痛がする
- 日中に強い眠気がある
(仕事中や運転中に眠くなる) - 集中力の低下、だるさ
このような症状に心当たりがある方は、一度医療機関で相談してみましょう。
睡眠時無呼吸症候群の治療法
睡眠時無呼吸症候群の治療には、主に以下の方法があります。
①CPAP
(経鼻的持続陽圧呼吸療法)
鼻に装着したマスクを通じて空気を送り込み、気道が塞がるのを防ぐ治療法です。重症の患者さんに効果的ですが、「装置が大きくて使いづらい」「寝返りしにくい」などの理由で、継続が難しい場合もあります。
②マウスピース
(口腔内装置:OA)
比較的軽度~中等度の無呼吸症候群の患者さんに適しているのが、歯科で作るマウスピースです。
マウスピースの仕組み
- 下顎を前に出すことで、気道を広げる
- 舌が喉の奥に落ち込むのを防ぎ、いびきや無呼吸を軽減
- CPAPよりもコンパクトで、旅行や出張にも持ち運びやすい
**「CPAPはちょっと大変そう…」**と感じる方には、マウスピースが有力な選択肢になります!
マウスピースを作るには
紹介状が必要!
「マウスピースを作ってみたい!」と思った方も多いかもしれません。でも、ここで大事なポイントがあります。
★マウスピースを保険適用で作るには、医科(耳鼻咽喉科、呼吸器内科、睡眠外来など)の診断が必要なのです!
なぜ紹介状が必要なの?
歯科医院では、睡眠時無呼吸症候群の診断を行うことができません。まずは医科で検査を受けて、診断書・紹介状をもらう必要があります。
マウスピース作製の流れ
①医科で診断を受ける
まずは耳鼻咽喉科や睡眠外来などを受診し、以下の検査を行います。
- 問診(いびきや睡眠の状態をチェック)
- 自宅でできる簡易検査(酸素飽和度の測定)
- 必要に応じて「ポリソムノグラフィー(PSG)」という精密検査を実施
この検査で、**1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI値)**が測定され、重症度が判定されます。
- 軽度~中等度 → マウスピースが適応されることが多い
- 重症 → CPAPが優先される場合が多い
②診断書・紹介状をもらう
医師が「マウスピースでの治療が適している」と判断すると、歯科用の紹介状を発行してもらえます。
③歯科でマウスピースを作製
紹介状を持って歯科医院へ。歯型を取って、患者さんに合ったオーダーメイドのマウスピースを作ります。
④調整とフォローアップ
マウスピースが完成したら、実際に装着して調整を行います。その後も定期的に通院し、効果を確認しながら調整を続けていきます。
まとめ
- 睡眠時無呼吸症候群は、放置すると健康リスクが高まる!
- 軽度~中等度の患者には、マウスピース(口腔内装置)が有効
- マウスピースを保険適用で作るには、医科で診断を受け、紹介状をもらう必要がある
- 診断から作製、フォローまで医科と歯科が連携して治療を進める
いびきがひどい、日中の眠気が気になる方は、まずは専門の医療機関で検査を受けることが大切です!
気になる方は、ぜひ一度医科を受診し、睡眠時無呼吸症候群のチェックをしてみてくださいね。
トワデンタルクリニック人形町では、医科からの紹介状をお持ちの方のマウスピース作製を行っています。気になることがあれば、お気軽にご相談ください!😊